塘路駅(釧網本線)
◆駅舎内は喫茶店だった塘路駅
秘境駅の細岡駅を出て、次の塘路駅に向かう。一般道は、ここ細岡駅から舗装されていて、ダート道はお終いのようだ。左に釧路湿原の達古武沼を望みながら、やがて国道391号線の交差点までやってきた。細岡駅から塘路駅までは、線路沿いを行く道路が無く、線路と離れて通る国道まで戻らなくてはならないのだ。北上する国道は、北海道ではあまり無い険しいカーブが続く山道となってきた。峠を越え下り坂になる。かなり走っただろうか、やがて塘路の集落までやってきた。国道を左折し、駅に向かう。ログハウスの重厚な佇まいの立派な駅舎のようだ。駅舎内に入って驚いた。ドアを開けると、まるで喫茶店の店内のようなのだ。間違って入ったのだろうかと思ったがやっぱり駅だった。経営者らしき人がカウンターに居る。店内をビデオで映すと問題になると困るので、店内は映さないことにした。私が入っても、「いらっしゃい」の言葉も無い。そう、ここは駅と共同経営している喫茶店なんだろう。だから、駅に来た人には、言葉もかけないんだろう。もし、「いらっしゃい」と言葉をかけられていたなら、コーヒーぐらいは、注文しただろうに、商売っ気の無い経営者のようだった。店内に長居するのは気が引けるので、すぐにホームに出てみた。この駅は、「釧路湿原のろっ子号」の終着駅で、観光客相手の店となっているようだった。ホームには、除雪車が2台停車していて、冬の厳しい北海道の季節を想像させるのであった。塘路とは、アイヌ語で「沼の所」という意味らしい。釧路湿原には、お似合いの駅名となっているのだ。
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