磯分内駅(釧網本線)
◆犬と鉢合わせた磯分内駅
どうしても風呂に入りたい私は、標茶駅近くにある銭湯を探すことにした。運良く、標茶駅前にタクシーが1台客待ちをしていたので、運転手さんに銭湯の場所を聞いてみた。運転手さんは快く、親切に銭湯がある場所を教えてくれた。お礼を言って早速、銭湯に向かう。名前は忘れたが、小さな温泉だった。時刻は午後7時ごろだったと思うが、まだ人は少なく、貸切状態の温泉を満喫できた。それと同時にお腹も空いてきたので、次の磯分内駅でさっき買った弁当を食べようと、国道を北上させていった。もう外は真っ暗になっている。今日の駅訪問は次の磯分内駅で終えようと思っていた。磯分内駅は国道の近くなので、すぐ見つけることができた。駅の待合室で、早速弁当をがむしゃらに食った。よほど腹が減っていたのであろう、自分でも不思議なくらいの速さであっという間に平らげてしまった。弁当を片付け、車に戻ってカメラを持ち出し、再度駅舎内にはいる。そのとき、駅車内から犬が飛び出してきた。びっくりしたが、飼い主の女性も一緒だった。偶然鉢合わせした格好だったのでお互いびっくりしてしまったのだった。飼い主の女性は、カメラを持っている私に、「ご旅行ですか?」と聞いてきたので、「ビンボー旅の途中です」と返事した。磯分内にはこれといったものは無いと言っていましたが、私は駅を巡る旅をしていると伝え、少々旅のことを話し込んでしまった。やがてその女性は、愛犬とともに暗闇に消えていった。真っ暗になった磯分内駅の取材をし終え、今夜はここで一泊しようかどうか迷ったのであった。磯分内とはアイヌ語でウサギのいる川という意味らしい。標茶と弟子屈の間にあるこの辺りに、ウサギがたくさん棲んでいたところから磯分内という地名になったそうだ。
スポンサードリンク
Copyright (C) 2007 北海道の駅へ遊びに行こう! All rights reserved.